「ガラスフィルム」や「ブルーライトカット」、「表面硬度」に「マット加工」など、その種類や内容が色々あり、分かりづらいこともいっぱい。
でも、そういうこと聞こうにも、ちょっと周囲にも聞きづらい。。
今回はそんな「フィルム」の種類や用語をまとめてご紹介します。
そもそも“保護フィルム”とは?

一言で「保護」と言っても、指紋から保護するもの、光の反射から保護するものなど、その用途は様々です。
ここでは代表的な保護フィルムの種類をまとめてみました。
フィルムの種類まとめ

これらの一番の違いは、「素材」です。一般的に、保護フィルムにはPET素材、ガラスフィルムはその名の通りガラスからつくられています。 抗菌やバブルレスなど、更に細かい用途ごとの種類もありますが、そうした特色たちは「保護フィルム」と「ガラスフィルム」のそれぞれに+αとして足された機能です。
まずは大きく2つに分けたフィルムごとの特色を比較してみましょう。
種類 | 価格 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
保護フィルム | 安価 | ケースに干渉しない、感度が落ちづらい | 気泡が入りやすい、衝撃から守れない |
ガラスフィルム | 高価 | スマホ画面を傷や衝撃から保護、貼りやすい | ケースによっては干渉する、厚いものは感度も鈍る可能性あり |
素材
■液晶保護フィルム:PET素材を基本素材としたフィルム。 PET素材とはポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate)というポリエステルの一種。高温・高真空下で化学反応させてつくられる樹脂のひとつで、ペットボトルにも使用されている素材です。


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■ガラスフィルム:名称通り、ガラスを基本素材としたフィルム。
保護フィルムに比べ若干厚みがありますが、傷や衝撃に強いことが特徴です。



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価格

対してガラスフィルムは500円~高いものでは4,000円を超えるものもあります。
目的に応じて使い分けるのが良いかと感じます。
続いて、代表的な液晶保護フィルムの“種類”についてです。
保護フィルムの種類
▼光沢

写真や動画をよく見る場合にオススメです。ただ、太陽光などの光の反射で画面が見づらくなる事があります。
また、指紋がつきやすいので注意。

▼マットタイプ(アンチグレア)

蛍光灯や太陽光の反射を抑えてくれるので、そうした状況下では画面が見やすくなります。
また、指紋がつきにくいのも特徴。ただ画面が薄く白っぽい感じになるので、多少画面の見え方が気になる場合もあり。
アンチグレアの意味は「対抗(アンチ)」「ぎらぎらと輝く光(グレア)」。まぶしい光に対抗するの意味です。

▼覗き見防止
特徴:その名の通り、覗き見を防止するブラインド加工を施した保護フィルムです。電車内での利用など、至近距離に人がいるシチュエーションで画面を見られたくない時におすすめです。
ただ正面から見ても多少画面が暗くなりますので、ディスプレイの輝度を調整するなどしてご使用ください。


▼ブルーライトカット



▼衝撃吸収

※但し、衝撃吸収機能付きでもフィルムが割れることもあります。※
「落としても割れない」という保証はありませんが、一般的なフィルムよりも圧倒的に耐衝撃性に優れています。

衝撃吸収フィルムは正面からの衝撃には強いですが、水平方向からの衝撃には弱いため、スマホが四隅から落下してしまうと、ガラスフィルムでも衝撃に耐えられず割れてしまう可能性があります。(多くの衝撃吸収フィルムは飛散防止加工がされているので、割れてしまった場合でも破片が飛び散る可能性は軽減されています)
画面正面からの衝撃は衝撃吸収フィルムで守り、スマホの四隅はスマホケースやバンパー(特に耐衝撃ケースがおすすめです)で守ると安心度が増すので、より大切に使いたい場合はケースなどと合わせて使用することをおすすめします。
ガラスフィルムの「表面硬度」って何?
よくガラスフィルムのパッケージには「表面硬度9H」など、硬さを表現する数値が記載されています。なんとなく硬そうと言うことは分かりますが、実際9Hとはどの程度の安心感があるのでしょうか。ここでは改めてその硬さを説明したいと思います。

多くのガラスフィルムは”引っかき硬度(鉛筆法)”と呼ばれる、鉛筆の芯の硬度を表した硬さの度合いを表現しています。すなわち、この引っかき硬度では「何Hの鉛筆でひっかくと傷が付くか」で硬度を表しているわけです。
例えばよくガラスフィルムの表記で見る「表面硬度9H」の場合、「8Hの鉛筆の硬さまでの傷に耐えられる」ということ。 人間の爪の硬さが「2H」程度と言われており、通常の液晶保護フィルムでは3H~4H相当のものが多いです。比べてみると、表面硬度9Hは“かなり固そう”というイメージが付きやすくなりました。
さらに、最近のガラスフィルムの中には「モース硬度」という”鉱物に対する硬度尺度”を用いた、より強靭なガラスフィルムも登場しています。
どれくらいすごいのかを想像しやすくするため、モース硬度と鉛筆硬度の硬さを表した比較図を用意しました。

図のようにモース硬度を基準に考えてしまうと、なんだそんなものの硬さかと思われるかも知れませんが、 「ガラスフィルムの表面硬度9H」は、鉛筆硬度で考えた場合最高位に位置する硬さを誇ります。 表面硬度9Hもかなり耐久性のあるものだということが分かりますね。
以前にHameeで「モース硬度9」を誇る強化ガラスのフィルムの耐久テストを実施したことがありますので、参考としてどれ程傷に強いかをご覧ください。
男性が力を入れて刃物で傷つけようとも、ちょっとやそっとでは傷つきませんでした。
【動画】
厚み

表面硬度と合わせて、ガラスフィルムの厚みが厚いものは傷や衝撃に対する保護力が増し、厚みと比例して垂直に対する衝撃に強くなります。
しかし、逆に厚みがあればあるほど、iPhone本体のサイズにピッタリ合わせたケース(バンパーケースなど)と干渉し装着が出来なくなる場合もありますので、ご注意ください。
ガラスフィルムの厚さは薄いもので0.15mm、厚いもので0.33mmなどがあります。目安として、0.1~0.2mm台のものは薄い部類に入るかと思います。使用するケースとのバランスを見ながら検討してください。
「ラウンドエッジ加工」

ラウンドエッジ加工:フィルムの端(エッジ)に丸み(ラウンド)を持つようにする加工法。
同じガラスフィルムでも、角を丸く加工することでどういうメリットがあるのでしょうか。ラウンドエッジ加工によって得られる効果をまとめてみました。
ラウンドエッジ加工による効果
- ・ガラスフィルムとスマホのディスプレイとの一体感を高める
- ・落下時の衝撃を和らげて割れにくくする効果が期待出来る
- ・丸みを持つことで余分なスペースがなくなり、ケースとの干渉を軽減
- ・角が薄くなることで、iPhoneやスマホ本体を持ちやすくする
角が薄くなることで本体自体も持ちやすくなるので、スマホ自体を落としてしまうリスクも減りますね。
使い心地が良くなるだけでなく、頑丈さも増し、見た目もより良くなる点がメリットとして挙げられます。
まとめ

iPhoneやスマホ、大事に長く使いたいですよね。
一言にフィルムといっても様々な種類があり、どのフィルムを使えばいいのか迷うこともあるかと思いますが、フィルム選びの参考にしてもらえたらと思います。
ご自身にあったフィルムを使って、快適なスマホライフをお過ごしください!
